第109話
このお話は、
14年も勤めた公務員をわざわざ退職して、
世界を目指すリアルな男のストーリーである。
その男は30代後半、マイホームもあり、家族もいて、子供が2人。
北海道以外ほぼ長期で住んだことがない。1人暮らしもない!
英語力ゼロ!
給料ゼロ!手当のみ
そんな境遇でも海外移住に挑戦する。
たった一人の男
パラオ移住44日目
パラオの自動車業界は?
今はパラオのKoror State Government(コロール州)のPublic Works(公共事業局) で車の整備をしています!
略してKSGです!
ここで働いている人は約200人ぐらいいます。公共事業に関わる方が多く、道路維持、産業廃棄物、建設、大工、車両、オフィス等
その分保有車両台数もパラオで一番多いです。
特殊用途車両(ダンプトラック、ごみ収集車等)、重機(ローダーバックホー等)、中型トラック、日本車等
毎日何かしらの故障が入庫されます!
日本では廃車になるような車がパラオに流れてきて、高い値段で販売されています。
日本で新車に乗り換えて下取りがパラオに流れてくるんですね!
メンテナンスノートが懐かしいです!僕も昔ディーラーで働いていた時よく書いてました。
1ヶ月仕事してみて
ディーラーで5年、自衛隊で14年間車の整備をしていました。
パラオで1ヶ月仕事をしてみて感じたこと
- 日本車が多い(6割から7割程度)
- 車が古い
- 部品がなかなか手に入らない
- 部品も高い(約3倍)
- 部品交換は悪い部品を外してパーツショップに持っていく
- 車検が緩すぎる(ブレーキと電気がつけばオッケー)
- ナンバープレートは後ろだけ
- バッテリーが悪くなりやすい(エアコンつけすぎて負荷がかかる)
- 右ハンドルも左ハンドルも様々
- 信号がない
- 右車線通行
- 歩行者優先じゃなく車優先なところがある
他にもまだまだあります。
どうしてパラオはこんなに車があるのか?
パラオは人口1万8000人ですが、車の登録車数は8000台ぐらいです!結構多いですよね?
車の台数が増えた要因としてはコロナと密接した関係があるそうです!
- 給付金の自由な使い道: パラオでは、コロナ禍の影響を受けた国民や企業に対して経済支援として給付金が支給されましたが、使い道に厳密な制限がなかったため、個人によっては車の購入に充てたケースがあった。
- 経済的不安と移動手段の確保: パンデミック中は、公共交通機関の利用が制限されたり、感染リスクを避けるために個人の移動手段を確保する必要性が高まりました。そのため、給付金を車の購入に使うことで、安全に移動できる手段を確保しようとする人々が増えたと考えられる。
- 中古車市場の活性化: パラオでは日本からの中古車輸入が一般的であり、比較的安価に車を購入することが可能です。給付金を利用して中古車を購入する人々が増えたことも、この背景にあるとされています。
この現象はパラオ特有ではなく、他の国や地域でも同様に、給付金を生活必需品以外のもの、例えば車や家電などの大きな買い物に充てる人が増えたそう。
部品などの供給や車の整備出来る人も増やさなければいけないですね!
これから電気自動車も入ってきたら誰が直すの?って話もちらほらお聞きします!
いつもと少し違うなとか、変な音がするなぁっていう時は必ず故障の兆候です!
パラオの現状
・パラオは若い自動車整備士が少ない
・新しい車が入ってきても直せる設備や工具がない。
・でも車は増え続ける!
・部品が高い、すぐに手に入らない
この現状をどう開拓するか考えていかないといけないです!
パーツショップとも連携を取りながら活動していきます!