僕の物語
「このままでいいのかな?」から始まった人生
1984年、北海道の田舎に生まれました。
子どもの頃の遊び場は、畑や田んぼ。
じいちゃんのトラクターに乗って保育園へ行ったことを、今でも覚えています。
ゴトゴト揺れるトラクター。
土の匂い。
おじいちゃん おばあちゃんの畑。
虫を追いかけて遊んだ毎日。
当時は何とも思っていなかったけれど、今振り返ると、
僕が大切にしたい暮らしの原点は、ここにあったのかもしれません。
でも、大人になるにつれて、そんな感覚は少しずつ忘れていきました。
学校へ行き、就職して、働く。
僕も普通にその道を歩いていきました。
安定した人生を選んだ
最初の仕事は、自動車整備士。
車を触るのは好きでした。
でも将来を考えて、
「もっと安定した仕事の方がいいのかな」
と思うようになります。
市役所の試験を2回受けました。
結果は、2回とも不合格(笑)
そして25歳のとき、自衛隊に入りました。
そこから14年間。
厳しい訓練もありました。
仲間にも恵まれました。
結婚して、子どもが生まれて、家も建てました。
安定した給料もある。
仕事がものすごく嫌だったわけでもない。
周りから見れば、
「もう十分じゃない?」
という人生だったと思います。
僕自身も、そう思っていました。
……でも。
心のどこかに、ずっと小さな違和感がありました。
「俺、このまま定年まで行くのかな?」

仕事は嫌いじゃない。でも、このままでいいのかな?
これが、一番苦しかったかもしれません。
仕事が本当に嫌なら、辞める理由があります。
でも僕は違いました。
生活は安定している。
家族もいる。
給料も毎月入ってくる。
それなのに、
「何か違う気がする。」
朝起きて、仕事へ行く。
帰ってきて、寝る。
また仕事へ行く。
気づけば一週間が終わっている。
そして、また月曜日。
そんな毎日の中で、ふと思ったんです。
「60歳になった俺は、今の俺に何て言うんだろう?」
「最後までよく頑張ったな」
と言うのか。
それとも、
「あのとき、やってみればよかったな」
と言うのか。
もちろん、答えなんて分かりません。
でも一度そう考えてしまったら、もう見て見ぬふりができなくなりました。
少しずつ、人生が動き始めた
そんな頃に出会ったのが、
「遊暮働学」
という考え方でした。
遊ぶ。暮らす。働く。学ぶ。
それを全部分けなくてもいい。
この考え方に触れたとき、
子どもの頃、じいちゃんやばあちゃんと畑で過ごしていた自分を思い出しました。
「ああ、俺、こういうの好きだったな」
忘れていた自分を、少し思い出したような感覚でした。
そこから妻と一緒に、
「遊暮働学きらくる村」
を始めました。
最初から大きな夢があったわけではありません。
畑をやってみる。
人を呼んでみる。
子どもたちと遊んでみる。
小さなことを一つずつやっていきました。
すると不思議なことに、
「人生って、会社や組織の中だけじゃないんだ」
と思えるようになってきたんです。

そして、14年間いた自衛隊を辞めた

「よし!辞めよう!」
なんて簡単な話ではありませんでした。
めちゃくちゃ怖かったです。
安定した給料。
家族。
これからの生活。
14年間積み上げてきたもの。
本当に手放していいのか。
何度も迷いました。
それでも最後は、
「一度きりの人生。外の世界を見てみたい。」
そう思って、自衛隊を退職しました。
そして次に選んだのが、
JICA海外協力隊。
行き先は、パラオ。
まさか北海道の田舎で育った自分が、家族と海外で暮らすことになるなんて。
昔の僕が聞いたら、
「お前、何言ってんの?」
って笑うと思います(笑)
パラオに行ったら、人生の答えが見つかると思っていた

海外に出ると、本当にいろんなものが変わりました。
文化も違う。
働き方も違う。
人との距離感も違う。
日本では「普通」だと思っていたことが、全然普通じゃない。
反対に、日本を離れたからこそ、日本の豊かさにも気づきました。
「人生には、こんな生き方もあるんだ。」
僕の中の常識が、どんどん壊れていきました。
ただ――
パラオへ行ったら、すべての答えが見つかった。
……わけではありません(笑)
むしろ逆でした。
農業も面白い。
海外とも関わりたい。
自分で仕事も作りたい。
AIも面白い。
人とも関わりたい。
やってみたいことが、どんどん増えていったんです。
そして今度は、
「結局、俺は何がしたいんだ?」
となりました。
自由になれば迷わなくなると思っていたのに、
自由になったら、もっと迷いました(笑)

それでも、昔とは一つだけ違う
昔の僕は、
「このままでいいのかな?」
と思いながらも、どうしたらいいのか分かりませんでした。
今も迷うことはあります。
失敗もします。
「これじゃなかったな」と思うこともあります。
でも、一つだけ大きく変わったことがあります。
それは、
自分で考えて、自分で選んで、とりあえずやってみるようになったこと。
やってみて違ったら、また考えればいい。
作戦変更したっていい。
続けることを選んだっていい。
辞めることを選んだっていい。
大切なのは、
「仕方なくこの人生を生きている」ではなく、
「自分でこの人生を選んでいる」と思えること。
僕はそう思っています。
僕も、まだ人生の途中です
僕は、人生の答えを見つけたわけではありません。
むしろ今も、
人生作戦会議の真っ最中です(笑)
でも、自衛隊にいた頃の僕と同じように、
「仕事は嫌いじゃない。」
「家族もいる。」
「生活も安定している。」
「でも、このまま定年まで?」
そんなモヤモヤを抱えている人に、自分の経験は何か伝えられるんじゃないかと思うようになりました。
だから、このブログを書いています。
退職を勧めたいわけではありません。
起業を勧めたいわけでもありません。
海外へ行けと言いたいわけでもありません。
辞めるも、続けるも正解。
ただ、一度くらい、
周りがどう思うかではなく、
「自分は、本当はどうしたいんだろう?」
と考えてみてもいいんじゃないでしょうか。
人生は一度きり。
そして僕の人生も、まだまだ途中です。
これからどうなるかなんて、僕にも分かりません。
だから面白い。
さて、次はどんな作戦でいこうか。
そんなことを考えながら、今日も生きています。


